第38回サンデー鑑賞会終了(御礼)

◆プログラム収録曲の動画(演奏)追加しました!

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             「アイ・リメンバー・クリフォード(2)」
 10月11日(日)13:30~15:30 ジャズ喫茶「モーニン」主催の『第38回サンデー鑑賞会』」お陰様を以って盛会裡のうち終了でき誠に有り難く心から厚く御礼申し上げます!
 生憎の空模様の中、足を運ばれた多くの皆様、そして、マスターお疲れ様でした!

 当初、概ね良好だった長期予報、案の定、日を重ねる毎に文字通り雲行きが怪しくなり・・・鑑賞会当日13時03分モーニンへ向おうと玄関を出た正にその時、何を血迷ったのかよもやの事態に・・・我がぼろ家近傍はバケツをひっくり返したような腹立たしいばかりのどしゃぶり。もうちょこっとで避難指示寸前区域?に指定される寸前?
 天上を埋め尽くす灰色の雨雲宜しく、瞬きをする間もなく僕の純な心にずっしり圧し掛かるどどめいろの重圧。 たまげるほどの、これが荒れ模様を受けて御常連様が運ばれる足も勢い鈍くなろうと言うもの、然れば些か寂しい鑑賞会になるは請け合い!とばかり変な確信を携えながらハンドル捌きも重く一路「モーニン」へ。
 
 ところがモーニンへ到着してどでんびっくり。魚魚魚っ!て思わず息を呑み喜乱舞するような絶景がっ!何と店の軒下には雨に濡れて虹色の後光に塗れた見覚えのある自転車が2台も駐輪!・・・ということは、もしかして御常連さん?
 不具合を囲う足取りが俄かに活気を帯び始める現金を携え、「がらん、がらん」という今一縁起の宜しくない鐘の音を響かせるドアを神妙に開けると、何と、やっぱし、居(え)だっ!居(え)だっ!定刻20分前と言うのに、このクソ雨も厭わず宮沢賢治の、超有名な、かの詩の冒頭の件(くだり)を地で行くが如き、実直一路&熱血一路、負けず嫌いの、高齢者乃至後期高齢者(これは失礼!そう言う僕も数カ月後には後者の仲間入り)の御常連2名様が例の半地下のソファーにぴたり寄り添って居(え)だっ!のでした!
 このうすら寒びぃ生憎の雨模様を以ってすれば平素並みのご来客は到底望むべくもなし。むしろ、このクレージーなお二方の御来訪を以って良しとしなければ・・・それに僕とマスターを含めると4人も?居るのだから例会はそれなりに成立するのかななどと意味不明な考察を廻らし・・・ている・・・暇もなく、やがて、がやがや、どかどかの、蓋を開けて見れば大入り満員ちょこっと手前の大入り満員ちょこっと手前?を達成!(相変わらずしつこいね・・・)故に頗る大したえがった!
 
 然れば鑑賞会を終えた僕の感想を一言。
 元々足りない脳味噌と有り余る情熱を念入りに撹拌、選りすぐった全16曲なのだが、敢えてベスト1(1枚)を挙げるとすれば、画像上段左の「ザ・ビギニング・アンド・ジ・エンド/クリフォード・ブラウン」(詳細は下記プログラム抜粋参照)!
 これが演奏の時ばかりは、予てからの自己中的計画を悪びれることなく即実行。解説者とやらの栄誉ある重責?を半分ポイッて放り出すと定席である一階カウンター末席を一時退席。不具合な足でよちよち半地下へ降りると特別誂えの椅子に畏(かしこ)まることに・・・
 そしてプログラムの目玉中の目玉「ザ・ビギニング・・・」が幕を切って落とされたのだが、この滾(たぎ)る演奏にはくまなく脱帽!勝手に眼がしらと胸がじっとり熱くなり、ふと気が付けば‘56.6.25のライブ会場へタイム・スリップ。
 フィラデルフィアの観衆と一心同体。、眼を瞑り、頭を上下や左右に小さく作動させながら世紀の名演に聴き入る恍惚の一時。佳境の件では拍手や快哉を交えながら、いとも容易く興奮の坩堝(るつぼ)ちゃんと化したりで、赤面が表彰に値する見事なテイタラク!これが無垢な心情、御一緒された皆さんもきっとお分かり戴けるかと思うのだが・・・
 
 このレコード製作に関わる経緯や色々な逸話などについては先般の「再度の御案内」(粟村政昭氏による日本盤解説)で概略お伝えしているので省略させて戴き、僕個人として更に付け加えるに、月並みな言い方だが「ジャズ史に燦然と輝ける圧倒的名演」の一言に尽きるかと思う。裏を返せば、数時間後に迫りくる死を予感したかのような、大木の梢(こずえ)に必死でしがみつく一片の木の葉にも似た儚過ぎる命の全てをこれが2曲(‘56.6.25録音)に注ぎ込んだようにしか思えてならない。 
 
 兎に角、彼の演奏は無限大に自由である。こんこんと湧き出る泉の如き流麗なフレーズ。何処を切り取ったとしても流れるように美しい。力強く、明るく、また優しく、包み込むような、時には掠(か)すれて憂いを秘めたこの上なく味わい深いトーン・・・何れをとっても、熟成と斬新とが醸し出すその垢ぬけた絶妙なバランスには、もう、うんざり!もう、堪忍っ、許して頂戴っ!・・・然れば、大声で万歳三唱、黙して脱帽三落?
 要すれば、ブラウンはいわゆる「正真正銘の天才」にしか過ぎなかったのだ!

  繰り返しになるが、何れにしても 「ザ・ビギニング・・・」でのブラウンは凄い!一方、オリジナル・クインテットでのブラウンもこれまた凄い!無論、ブラウンだけでなく、マックス・ローチも、ハロルド・ランドも、リッチ・パウエル(彼と彼の奥さんとブラウンの3人揃って事故死)も、ジョージ・モローも、どいつも、こいつも入り乱れて一色たんに合体。ジャズを演るのが楽しくて楽しくてどうにも止まらなかったに違いない。
 色々な演奏に接し、僕はそう確信するのだが、それは画像上段右「クリフォード・ブラウン・アンド・マックス・ローチ」(エマシー MG-36036)」で視覚的にも証明できるかと思う。何と明るく楽しく生き生きしていることか!特にマックス・ローチの零れ落ちそうな笑顔を見て下さい!
 「もし、ブラウンがトランペットの試供品を受け取りに行かなければ事故に遭うこともなかったろうに・・・」ブラウンの突然の死に際しマックス・ローチが発したこの一言に彼の図り知れぬ非嘆ぶりが容易に察せられようというもの。
 運命の岐路とやらは何時の世、何処にでも無造作に転がっているものだが・・・それにしても、あっち側の世界へ旅び立ってしまったブラウンが不憫で不憫でならない・・・
 因みにこのアルバム「クリフォード・ブラウン・アンド・マックス・ローチ」(エマシー MG-36036)」に収録されている「ジョードゥ」が同曲演奏の極め付けとされている。(前回プログラムに収録済み)http://www.youtube.com/watch?v=GslhRUBgXNI

011

11.LP「ザ・ビギニング・アンド・ジ・エンド/C.ブラウン」
(コロンビア KC32284)
◆鑑賞会当日ターンテーブルに乗るのはアメリカ盤です!
13 アイ・カム・フローム・ジャマイカ(A-1)2:40http://www.youtube.com/watch?v=f7ZS4_DtYC0
シカゴ‘52.3.21   C.パウエル&ヒズ・ブルー・フレムス
(Tp)C.ブラウン、(Ts)V.ウイルソン、(P)D.ウイルス、G)E.ランバート、(B)J.ジョンソン.(D)O.ジョンソン、(Vo、Perc)C.パウエル

14 ア・ナイト・イン・チュニジア(B-1)11:07http://www.youtube.com/watch?v=EPRCH0Qomw4

15 ドナ・リー(B-2)7:17
http://www.youtube.com/watch?v=mV-hbElJaFE
フィラデルフィア‘56.6.25
(Tp)C.ブラウン、(Ts)B.ルート、(p)S.ドッケリー、
(B)A.タイソン、(D)E.トリン



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ジャズマニアな訪問者
プロフィール

秋田ジャズレコードマニアクラブ

Author:秋田ジャズレコードマニアクラブ
はじめまして!僕は秋田市在住のジャズ・キチ老人です!
高校3年の頃、1年後輩のちょっとなベニー・グッドマン・オタクに幻惑され、ジャズに興味を持ち始めました。
以来、ベニー・グッドマンのメモリーズ・オブ・ユーを皮切りに、いわゆるスイング・ジャズ(コンボ、オーケストラ)、ニューオリンズ・ジャズ(ブラス・バンド素敵!)、デキシー(シカゴ・スタイル、サンフランシスコ・スタイル、ニューヨーク・スタイルなど)、バップ、クール、ハード・バップ、新主流派(懐かしい響きね!)、ヴォーカルなどなど手当たり次第、様々なジャンルのジャズ及び周辺音楽に耳を染めてきましたが、ジャズって思いのほか間口が広く、奥が深いので一切飽きることがありません。
結果、何時しかジャズが手ぐすね引く甘美な泥沼にガバチョと嵌ってからに、ふと気が付けば下唇下3センチの危険水位まで迫る悦楽という名の波しぶきを受けて、あっぷあっぷ・・・嗚呼もう駄目ません。
変なプロフィールになってしまい誠に遺憾です!

Billie Holiday
When You're Smiling

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