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第63回サンデー鑑賞会終了(御礼)


第63回 サ ン デ ― 鑑 賞 会

                          日 時  2017.10.8(日)13:30~15:30
                          場 所  ジャズ・カフェ・モーニン(秋田市手形山崎町9―8)
                          TEL  080-2808-6881
    
 1.「ライブ・アト・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード(Vol.1)」
 2.「スタンダード①オータム・イン・ニューヨーク、②オータム・リーブス」

                         
「天高く馬肥ゆる秋」ならぬ「格調高く耳肥ゆる秋、のサンデー鑑賞会ここにあり!!!」


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 鑑賞会当日は絶好の秋日和。正に芸術の秋!故にサンデー鑑賞会日和!?・・・プログラム(当日はブログ掲載プログラムと曲順入れ替えとK.バレル・トリオ1曲追加あり)は何時もより趣向を凝らし、全体として若干格調高き内容を以って望んだ積りでしたが御来場の皆様におかれましては如何でしたか?
 トリを飾るブラインド・ホールド・テストを含め全16曲。皆それなりに良かったのだが、敢えてベスト・ワンを選ぶとすれば、やはりラストのブラインド・ホールド・テスト曲(キャノンボール・アダレイ名義LPサムシン・エルス(Aー1収録)のオータム・リーブス)かな?
 

 僕はジャズを聴き始めてから、かなり暫くの間、このレコードはマイルスのリーダー・アルバムだとばかり思っていた。ジャケット裏には「キャノンボール・アダレイ」とでっかく表記されているにも関わらず・・・ま、表記云々は、さておくとして、世間一般では実際のリーダーはマイルスといわれているらしけど・・・やや、ややこしいね・・・
 さて、極めつけの名演といわれるA-1収録の「オータム・リーブス(枯葉)」に纏わる僕なりの正直な感想を述べると、肝心のキャノンボール・アダレイの元気溌剌押し寄せる能天気なアルト・サックスがどうにも気にいらない。マイルスのトランペット(ミュート)を中心として形造られる、しっとり物憂い極上のムードに水を差しているからにほかならないからだ。

 即ち「折角の美味しい料理に砂が混ざったようなもの(敬愛する大先輩こと、秋田モダンジャズクラブ初代会長M氏の常套名セリフ)」との思いが常に付き纏ってきたのだが、ここ半世紀もの間、何十回となく聴く内に、この「静」と「動」が織り成す「アン・バランスの妙」に薄皮をはぎ取られるように騙され、飼い馴らされてきた感じ?という不本意な棘(いばら)の迷路を道を歩む中、段々良くなる法華のキャノンボール・・・!?

 もっと云えば、これも、ありなのかな!?って思える昨今・・・否、更に云わせて貰えば、この一聴、ミス・マッチとも思える件(くだり)こそ、一番の聴きどころであり、魅惑なのだと。つまり、僕には端から、ここら辺のところが理解できる耳を持ち併せていなかったということ?・・・
 (蛇足:マイルスの下、コルトレーン在籍時代のバラード(スロー)演奏では敢えてこのようなギャップを際立たせることで、ほんのり不気味で緊張感漂う斬新な作品に仕立てていたのではないかと思うのだが・・・)
 因みに、正直なところ、同じアルト・サックスでも、これがキャノンボールではなくジャッキー・マクリーンだったらなぁ、という罰当りな妄想乃至願望は未だに捨て切れずにいる、無いものねだりのジャズ・クレー爺なのでありますよ、僕は、ハイ!
 
 ところで、全編、神ってるマイルスは別格として、ハンク・ジョーンズ(ピアノ)が最終盤、つまり、2回目のピアノ・ソロに入ってから(マイルスのテーマ終了直後)、おもむろに紡ぎ始める自由自在の真骨頂がお見事!何処までも瑞々しく丸で露を転がすような、あの輝ける究極のシングルトーンが何とも堪りません。指先に灯した飛びっきり優雅な心の内を道連れにポロロンポロロン奏でる快い余韻が何とも堪りません。黙して脱帽するのみ!
 それにしても絶品を極めるピアノ・ソロを嫉妬するかのように絶妙過ぎるタイミングを以ってすっと侵入したかと思いきや、もさり気なく咽び泣いてみせるマイルス(ミュート)の何と麗しきことよ。これまた黙して脱帽するのみ!

 若干、話が前後するけど、鑑賞会当日プログラムで10曲目に変更したザ・グレート・ジャズ・トリオによる「ムーズ・ザ・ムーチ」において灼熱のアップ・テンポで迫りくるのも同じハンク・ジョーンズ。前出の吹き込みから約20年程経たというのに何とも驚愕&狂喜すべき、これが希有な現象!どんな曲であろうと、どんな風にであろうと、誰とであろうとも己の感ずるまま好き放題、鍵盤を操ることが朝飯前のジャズ・ピアノの巨人!ハンク・ジョーンズ万歳!!!

 あっ!肝心なこと忘れてた・・・イントロ&エンデングを含めアレンジが超格好良いんだよね!この「オータム・リーブス(枯葉)」って。


10.LP「????????/???????」
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16 ????・????・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11:19






10.LP「サムシン・エルス/J.キャノンボール・アダレイ」
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(ブルー・ノート BST 1595)NJ‘58.3.9
16 オータム・リーブス(A-1)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11:19

(Tp)M.ディビス、(As)C.アダレイ、
(P)H.ジョーンズ、(B)S.ジョーンズ、(D)A.ブレイキー




comment

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No title

僕もこれはA面の1曲が本命で、ほとんどこの1曲のみ。いや、他曲も、どれ?ってな感じで聞いた事もあったけど、琴線に来なかったせいか記憶に無し。
今、改めて聞いているのですが、他曲にもマイルスは演じているんですね。それしら認知していなかった己は恥ずかしい。
全5曲中、1曲だけキャノンボールのカルテット、それが本によれば、もう一つのハイライトなんだと。「DANCING IN THE DARK」

No title

 LP「サムシン・エルス/J.キャノンボール・アダレイ」の「DANCING IN THE DARK」は以前、サンデー鑑賞会で取り上げました。これは及第点かと思います。
 僕も枯葉以外は殆ど真面目に聴いたことがありません。
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ジャズマニアな訪問者
プロフィール

秋田ジャズレコードマニアクラブ

Author:秋田ジャズレコードマニアクラブ
はじめまして!僕は秋田市在住のジャズ・キチ老人です!
高校3年の頃、1年後輩のちょっとなベニー・グッドマン・オタクに幻惑され、ジャズに興味を持ち始めました。
以来、ベニー・グッドマンのメモリーズ・オブ・ユーを皮切りに、いわゆるスイング・ジャズ(コンボ、オーケストラ)、ニューオリンズ・ジャズ(ブラス・バンド素敵!)、デキシー(シカゴ・スタイル、サンフランシスコ・スタイル、ニューヨーク・スタイルなど)、バップ、クール、ハード・バップ、新主流派(懐かしい響きね!)、ヴォーカルなどなど手当たり次第、様々なジャンルのジャズ及び周辺音楽に耳を染めてきましたが、ジャズって思いのほか間口が広く、奥が深いので一切飽きることがありません。
結果、何時しかジャズが手ぐすね引く甘美な泥沼にガバチョと嵌ってからに、ふと気が付けば下唇下3センチの危険水位まで迫る悦楽という名の波しぶきを受けて、あっぷあっぷ・・・嗚呼もう駄目ません。
変なプロフィールになってしまい誠に遺憾です!

Billie Holiday
When You're Smiling

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